Rosenkranzのシルバーイヤホンユーザーさんは
私も含めiPhone等のApple製品を使われている方がほとんどです。
開発者の貝崎氏がそもそもiPhone6sを使用して
設計しているので当たり前と言えば当たり前なのですが、
今回は単に相性が良いで済ませずに実際に何が起きているのか
今までの私の経験から紐解いてみます。
先ずは大前提として寸法比が良い事。
ケーブルの長さもそうですが、
プレイヤーの縦横厚み等の数値は音に相当な影響があります。
これが整っていないと、せっかく良いパーツを使っても全体の調和が取れません。
それどころかその素材の嫌なところが強調されてしまうケースもあります。
Appleは見た目の美しさに非常に強いこだわりがあるのは有名な話ですが、
それがしっかり音の部分でも反映されているようです。
見た目の印象はそのまま音に反映されることが多いと私の経験上感じます。
そして本題。
DAPは音楽再生専用のDACチップやアンプを使用しているので
高いSN比と高出力で音が良いという通説ですが、
いくらパーツが良くてもそれを使いこなせなければ意味がありません。
もちろんiPhoneなどには高級DAPのような凝ったオペアンプやDACチップは載っていません。
それでも数多のハイエンド機種を使用してきたシルバーイヤホンユーザーさんが
Apple製品の音が良いという事はそもそも駆動力はそこまで重要な項目ではないという事に他なりません。
(僅かな力にも反応するように設計されているものに限ります。)
重要なのはパワーではなく、コンポーネントのプレイヤーから発生したエネルギーを
いかに抵抗なく音の出口まで導けるか?これに尽きるでしょう。
特にシルバーイヤホンはそれ自体は流れてきた信号に素直に反応するだけなので
パワーが過多で繊細な表現を消してしまっているものはその通りに音を出します。
情報量や広い再生帯域を求めた多ドライバーでかつ樹脂ボディ(振動を止めてしまう)のイヤホンであれば必要以上にパワーを必要とします。
例えて言うなら車が段差を超えるときに一定以上のエンジン回転数でないと乗り越えられない状況と同じで、樹脂や方向性が逆である等のエネルギーの段差(抵抗)が発生し、それを乗り越えるまでのエネルギーが余計に多く必要になります。
パワーがあれば結果としてはその段差(抵抗)を乗り超えられるのですが、乗り越えるまでのエンジンの出力(音楽情報)はなかったことと同じになってしまいます。
それでは音源の全てを引き出す事は出来ません。
Rosenkranzは障害を乗り越えるパワーの最大値を上げるのでなく、その段差(抵抗)をなくしアクセルを踏んだ僅かな回転数の上昇によるエネルギーの増加もしっかり路面に伝えて前進(音に反映)するように設計されているのです。
プレイヤーの中でその特性(パワーでなく微細な力をそのまま伝える)を持ったものが、パワーはないけど美しい寸法比を備えたApple製品だったという事になります。
特に開発者である貝崎氏が使用しているiPhone6sやiPod touch7Gは背面がアルミなのでより微細な振動を伝達する力があるモデルになります。
特に生音の良い録音のモノはその生々しい表現に圧倒されます。
もちろんこれらは音の話なので言葉で伝わるはずもなく、プレイヤーから音の出口まで同じ思想で設計されたRosenkranz製品を使用して初めて体験し理解する事が出来るのです。
是非Rosenkranzのシルバーイヤホンをお試しの際はDAPと政振ステッカーを装着したiPhoneなどのApple製品とも比較してください。
今までのパワーがあるDAPやアンプを入れたら良くなるはずという価値観が変わる体験が出来るはずです。
週末はe☆イヤホン秋葉原店におりますのでどうぞお気軽にお声がけください。
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