今回はRosenkranzの新作のケーブルHP-190シリーズをご紹介します。
本題に入る前にRosenkranzの新作とはつまり代表である貝崎氏の40年以上の研究結果が集約されていますので、完成度がとてつもない次元になっています。
その度にRosenkranzの製品は進化と深化を繰り返していくのです。
名前の由来は1960年代前後の電気がきれいな環境で更に音楽の宝庫と言われる当時の演奏と録音技術の素晴らしさを、もっと多くの人達に知って貰いたいという想いから来ています。
更に末尾の数字はそれぞれの線材の太さを表しています。
HP-196=AWG26 HP-195=AWG25 HP-194=AWG24
それでは具体的にこの新しいリケーブルであるHP-190シリーズはどうすごいのか?という部分を見ていくとやはり基礎である部分が徹底的に設計された音の立ち上がりと余韻の表現力がずば抜けています。
シンプルな4芯構造なので音に関わる項数が少なくなります。
その為長さ調整、撚りピッチの調整等調整の結果がストレートに音に反映されます。
「電気の時間軸」と「振動の時間軸」の完成形を目指すべく製作されたこのHP-190シリーズのレスポンスの正確さは完璧です。
線材の太さが違うとタイミングが微妙にずれてきてしまうのでそれぞれ撚りピッチと1mm単位での長さの調整でこのレスポンスの正確さを実現しています!
ケーブルの配色もRosenkranzの音の基本配色である緑赤黒と白を使用しており、バランス良く、かつ懐の深い音色に仕上がっています。
基本的で重要な部分は共通で線材の太さでグレードが分かれています。
それでは一つずつ紹介していきます。
◎音質について
・HP-196 ¥33,000-(税込)
価格としては一番下のモデルで上位モデルと比較をしてしまうと音の線の細さは感じられますが、軽快さやテンポのキレの良さという点は上位のモデルよりも勝っているように感じられることもあります。
開発者の貝崎氏が言う通り、音響核のRosen Circle/Chromeとの組み合わせが私もおススメです。
細身ならではの軽快な表現力にプラスで音響核の楽器の重厚な響きやアタックの鋭さが付加されるのでオールマイティーなケーブルとなります。
更にはケーブルの取り回しも線が細く、4芯構造なのでRosenkranzのイヤホンケーブル中でもトップクラスに良いです!
Rosenkranzは音は良いけど取り回しの部分で敬遠していた方は是非このHP-196をお試しください!
Rosenkranzは基本的に音を第一で設計されており、この硬さでないと出ないサウンドを体験してしまえば多少の取り回しの悪さも気にならなくなってしまうでしょう。
・HP-195 ¥66,000-(税込)
ちょうど中間に位置するこのモデルは音質についても中間のバランスが取れたサウンドです。
音響核なしでもHP-196よりも芯が太いサウンドで物足りなさは全く感じさせず、ドラムのアタックのインパクトからシンバルの余韻まで綺麗に聴かせてくれます。
音響核を付けると更に楽器の生々しさが付与されるので良いですね。
個人的にはRosen Hexagon/Goldのキレの良さを持たせつつも余韻も綺麗に聴かせてくれるバランスが良くマッチすると感じますのでおススメです!
・HP-194 ¥99,000-(税込)
AWG24の太さなのでポータブルで使用するには難しい太さと硬さになりますが、その分音のスピード感とパワフルさはシリーズ随一の表現力です!
音響核なしの素の状態でもドラムの弾けるサウンドは一級品ですが、Rosen Octagon/Chromeを付けて聴くと生々しさと程よいタイトな感じもあり良くマッチしているのでおススメです!
アコースティック音源メインで聴かれる方は圧倒的な余韻の表現力を持っているRosen Octagon/Goldがイチ押しです!
キレの良さに特化させるという事であればRosen Hexagonも選択肢に入ってくるかと思います。
このように音響核の選択肢の幅も広がるのがHP-194の嬉しいけど悩ましいポイントですね!
また、どういう工夫が施されているか詳しく知りたい方はKaiser Sound ブログをチェックしてみてください!
開発者の貝崎氏はケーブルはオーディオの基礎基本!と普段お話しされていますが、実際にケーブルは様々なエネルギーを伝達する橋渡し役なので当然重要なのは間違いないですよね。
とにもかくにも先ずはこのHP-190シリーズの音を聴いてもらうとRosenkranzが何を目指しているのか認識してもらえますので是非一度ご試聴下さい!
※e☆イヤホン秋葉原店にて私が店頭に立つ週末であればご試聴頂けますのでお問い合わせください。