私は今までにイヤホン専門店に勤めていた事もあり、1000機種を超えるオーディオ機器の音を聴いてきました。
それらの体験で改めてRosenkranzがなぜ圧倒的なサウンドを作れるのか?
ひいてはオーディオで最も大切な事について書き留めておきます。
オーディオは各機器の総合力(スピーカーでは部屋全体も含まれます)が問われる世界です。
しかし各オーディオメーカーは単品での新製品を発売する為、どうしてもそれぞれ単品の機器に意識が向きがちな分野でもあります。
ある単体の機種のレビューに関しても、その試聴した際の音源や、他の機器との関係性の中での特性しか見えてきません。
本当に重要なのはその先の話で、それぞれの特性を把握した上でシステムのバランスをどう仕上げるのか?ここに尽きるのです。
Rosenkranzはホームオーディオを主戦場として主要なスピーカー、アンプの設計開発だけでなく多彩なアクセサリーを設計開発しています。
また現在はポータブルオーディオを主眼に置いて製品設計、開発をしています。
何故ここまで多くの製品を用意するかというと、どんな環境でも全体のバランスを調整する為に使用できるツールを増やす為でもあるかと思います。
それはオーディオクリニックにて全国を周り、その場でシステムを調整して得られた知見が糧になっているのは間違いないでしょう。
この経験が生きたものとなり、全体でオーディオはどうあるべきなのか?また全体からみた個別の機器はどうあるべきか?というのが初めて見えてくるのだと思います。
よく同じブランドで機材を揃えると癖が強くなってしまうという話がありますが、Rosenkranzでは真逆の印象になります。
Rosenkranzの製品がシステムにおける支配率が上がれば上がるほど、オーディオ機器で聴いている感覚がなくなっていくのです。
純粋に音楽を楽しめる状態です。
これは音楽が主役であるという設計者貝崎氏の意図がその音を通して伝わってきます。
またこの全体の最適化、バランス調整力という意味では加速度組立等の機器のモディファイサービスが最たる例かと思います。
政振ステッカー等の調整ツールを使用する事なく、ネジを外しまた組み立て直すというその腕の部分だけでガラッと音が変わってしまうのです。
これは体験者でなければ分からないのですが、逆に体験してしまった方は私も含め貝崎氏のその調整力、実力に感服するほかなくなる状況を何度も体験、またその様子を見てきました。
良い製品を作るというのはあくまでも手段であって、良い音を納品してこそ音のプロであるとRosenkranzの歩みを見て感じる次第です。
このオーディオにとって一番重要な部分に全力で注力してきたRosenkranzが今日の圧倒的な音を創り出すのは当然の帰結というものです。
40年以上の音の研究結果の集大成であるRK-Silver/KS,RK-Silver/HB,また最後に登場するRK-Silver/KAをお楽しみにしてください!
また音についてのご相談はいつでもお声がけください。