Rosenkranz製品は時が経てば経つほど成熟してきました。
それは新しい製品を聴く度に音楽のパズルのピースがどんどん埋まっていき、完成していく様がしっかりと感じられるからです。
それもここ数年で一気にその完成度が加速しています!
Rosenkranzのハイエンドサウンドを聴いていると、音楽は音が出ている瞬間だけでなく、消えて行く様や、無音の部分も含めて音楽を構成する大切な要素であるという事に改めて気付かされます。
それはまるでコインの裏表のようにどちらが重要という事もなく、ただそこに必然として存在しています。
特にシルバーイヤホンと同社のケーブル、政振処理をしたiPhone等のApple製品との組み合わせは音が始まり消えて行く移ろいがしっかりと再現されるために生々しいと感じるのです。
だからこそ感動値が限りなく上昇するのでしょう。
逆説的ではありますがその無音の部分やデリケートな弱音の表現をいかにそのまま引き出せるか、表現できるかによって、ダイナミックなインパクトのある表現も自然と際立ってきます。
分かりやすく数値で表現するなら打楽器の最初のアタック部分のエネルギーを100とするなら0になるまでの表現を100⇒99⇒98。。。とするのか。
もしくは小数点以下の部分まで表現しようとするのか?100⇒99.9⇒99.8。。。
ご存じの通り小数点以下の部分は無限に続きますがRosenkranzはその細かい桁までをどれだけ音に表現できるのか徹底的に追及しているかのように感じます。
また分かりやすく音楽のライブで言い換えるのであれば、パフォーマンスが始まる前の状態や終わった後のアンコールをしている時間等。
そこにアーティストからの音はありませんがそれらもライブを構成する大切な要素ですよね。
オーディオ以外もそうですが当たり前な事ほど見落としがちになってしまいます。
私もそうでしたがオーディオにハマるとどうしても機器同士の音を比較して、低音がどうとか、音場がどうとかという部分に意識が向いてしまい、肝心な音楽を楽しむ事自体を忘れてしまいます。
オーディオ沼にハマってしまったのであれば是非一度Rosenkranzのサウンドに触れてみて下さい。
大切な何かをまた思い出すかもしれません。