※2020/12/02 Amazon Music HDの音質事項を編集しました。
ストリーミングで音楽を楽しむのが主流になってきている現在、個人的にApple Musicを使用しているのですがハイレゾのストリーミングを配信しているAmazon Music HDとmora qualitasとどれくらいの音質に差が出るのか比較をしてみました。
またおまけでCDでリッピングした音源もApple Musicとどう違いが出て来るのか比較、YoutubeとAmazon Musicとの音質比較もしてみました。
テスト環境の再生機は今までオーディオを17年程経験してきて一番変化が分かりやすいもので試しています。
プレイヤー:iPhone X(政振ステッカー等の調整済み)
イヤホン:Rosenkranz RK-Silver/PD + HP-Masterpiece + Penetrated Rectangle
※iPhoneの個体は選別してます。
先ずはストリーミングのアプリから比較。
生音の再現度の高さとデジタル音源の鳴り方でチェックしました。
音質は少しブーストされたような印象で音の広がりも他の二つと比較するとのっぺりしたサウンドですが大きい不満は感じません。
むしろ外で使用する、TWSで接続して使用するというシチュエーションではちょうど良い塩梅になっています。
曲数や価格も考えると非常にバランスの取れたアプリケーションですね。
とりあえずApple Music入れとけばOKみたいな感じですね。
ハイレゾ特有の空間の広がりは感じられるものの音の立ち上がりと余韻の表現が少し削られてしまっているように感じました。
特に定位が甘い印象で、打楽器等のアタックの音が腰砕けになってしまうのが個人的にとても気になってしまいました。
曲数が多いだけに残念。。
↑
この定位がふらつく原因は設定の【ラウドネス・ノーマライゼーション】をオンにすると発生している事が判明しました。
これをオフにすると定位もビシッと安定し、音の立ち上がり(特に中低域~低域)がかなり改善されます。
Amazonさんすみませんでした。。
この設定はデフォルトでオンになっているようなのでまだオフにしたことがないという方は是非一度切り替えてみて下さい!
曲数は他のサービスより圧倒的に少ないのが致命的ですが、その分音質はしっかりしています。
電源が安定しているかのような定位感の良さのおかげで音楽の抑揚がしっかり感じ取れます。
ハイレゾの情報量の多さもしっかり感じられるようで、特に余韻の表現は一度mora qualitasに慣れてしまうと他のサービスと併用してでも使用したいという気になります。
ハイレゾではないCDと同じデータ量の音源に関しても同様で音の立ち上がりから余韻まで素直な表現力を持っています。
音にそこまでこだわらずに使用したいという事であればApple Music。
音にこだわりたいという方であればmora qualitasを他のサービスと併用で使用すると良いかと。
併用したとしても月一枚CDアルバム購入位の金額なので個人的にはそこまで気にならない金額です。
Amazon Music HDは現時点だともう少し音質の方に気を向けてほしいところなので今後のアップデートに期待という所ですね。
Amazon Music HDはラウドネス・ノーマライゼーションをオフにしてもmora qualitasには抑揚や細かい音の表現の部分で一歩及ばずという印象。
ストリーミングだしそこまで細かく音にこだわるよりもインターフェース等簡潔にまとめたい、一つで済ませたいという方におススメです。
個人的には曲数が多いというアドバンテージはかなり大きいのでmora qualitasに近い出力が得られればAmazon Music HD一本でまとめられそうです。
CDからリッピングしたものと同じデータ量での比較をしてみました。
リッピングはiTunesにてPioneer DVR-XD10Jを使用して行いました。
CDからリッピングしたものは情報量が多く、特に音圧がしっかり感じられます。
Appleの標準アプリではややブーストされている印象なので大きい入力の時は音が歪むようなところが見受けられました。
OTOTOYのアプリが素直という事でせっかくなので比較してみたところこちらの方がよりニュートラルでApple標準のアプリで歪んでしまっていたところも綺麗に聴こえました。
iPhoneでもCDからリッピングして曲を取り込んでいる方は是非OTOTOYのアプリも無料なので試してみて下さい。
またmoraのハイレゾのものとも比較してみました。
余韻の細かな表現はmoraのハイレゾの方が一枚上手という印象ですが音圧はCDからリッピングしたものの方が有利でした。
私も昔はソフトはハードの面でリッピング方法での音の違いを色々試していました。
ただ今はハイレゾのストリーミングが当たり前になってきてその音質も上がってくると仮定すると手軽に色々な人が高音質を楽しめる時代になってくるので良いですよね。
※勿論色々なものがUPされているので音が良いものとそうでないものが混在しているので今回は良いものという例で見て頂ければと思います。
このLyn Stanleyのアルバムはかなり良録音なのですが、Apple MusicよりもYoutubeのMVの方が音の立ち上がり、余韻の表現が正確でもはやその場にいるようなレベルの再現度でした。
音が良くてしかも動画も見ながら、しかも端末とネット環境があればどこでも楽しめるなんてかなり贅沢ですよね。
DAPでジャケットが綺麗に映るとかそういう次元じゃなくなるので、ゆくゆくはこれが当たり前になってきそう、、というかなってほしいですねー。
以上、少しでも参考になりましたら幸いです。